レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.36

2013年上半期レジェンドストーリー金賞Y.M

対象ストーリー
2013年上半期 平成25年3月度 ASA東あきる

その日はASA東あきる店で、5日間無料お試し期間中のお客様に購読をお勧めする仕事でした。
あるお試し読みをされているお客様宅を訪問したときのお話です。インターフォンを押すと、奥様がドアを開けてくださいました。私が「この度は、朝日新聞の無料お試し読みをして頂きましてありがとうございます。お読みいただきましていかがでしたでしょうか?」とお伺いすると「悪くはなかったけど、新聞の事は主人が決めているから」と奥様。私が「ご主人はご在宅でしょうか?」とお聞きすると「今は出かけています」とおっしゃいます。私が「ご主人は朝日新聞をお読みになって、何かおっしゃっていましたでしょうか?」とお聞きすると、「そうねぇ、読売よりは広告が少ないとは言っていたかしら」と奥様。私が「それでしたらチャンスはありそうですね」とお聞きすると「多分無理だと思うわよ」と奥様。私が「今回限定のご挨拶品もご用意しておりますのでぜひよろしくお願いします。」と言うと「そういうのは関係ない人だから」と奥様。私が「ご主人はいつごろいらっしゃいますか」とお聞きすると「夕方ならいるわよ」と言う事で、夕方再度お伺いするお約束をいただきました。

お約束に時間になりましたので、私は先ほどのお宅を再度訪問すると、奥様が玄関口まで出てこられ、「ごめんなさいね、主人が今回朝日新聞を読んでみたけど変える理由がないから読売でいいって言っているのよ」と断られました。ご主人は奥から出てこられる気配はありません。私は「そうでしたか、だめもととはいえしつこく2度もお伺いしてすみませんでした」とお辞儀をしました。すると奥様も「こちらこそ期待に応えられずにごめんなさいね」と言ってくださいました。私は「いえいえ、優しく対応してくださってありがとうございました、またご機会ありましたらよろしくお願いします、本日はありがとうございました。失礼します。」と御礼を言い、そのお宅を後にしました。次の訪問先を定めるべく、区域地図を広げ、数件となりのお宅に差し掛かったそのときです!先ほどのお宅から、奥様が小走りで駆け寄ってくるではありませんか。そして「朝日さん、もう行っちゃったかと思ったわよ、ちょっともう一回来て!」とおっしゃいます。そして、玄関に入れて頂くと奥様がさっきのあなたの挨拶を主人が奥で聞いていて、なかなかいい挨拶だな、朝日新聞をとったわけでもないのに感心だ、よし一回とってやるか!と言っているのよ!よかったわね」というではありませんか。私は、それはもう嬉しくて飛び上がりそうな気持ちを何とか抑えながら「ありがとうございます」と無我夢中で御礼を言いながらご契約をいただきました。最後にはご主人も奥から出てこられ、「朝日さんこれからよろしく」といって微笑んでくださいました。

このお話は、私が一年間にご契約を頂く数百件の中の本の一件のお話です。私にとってどの一件の重さも同じですが、私は今回のご契約をとおして成績グラフでは表す事のできない、その裏側にある人間のドラマと大切な経験、そしてセールスと言う仕事の醍醐味をかみしめながら、歩んでいく決意を新たにしました。