その日もいつものように販売店に着くと、軒並み訪問を開始しました。
あたりも暗くなってきた頃、新人の私は、中々最初の契約を取ることが出来ず、「今日もいつものようにダメなのかな」と半ばあきらめかけていました。
それでも気力をふりしぼって、インターフォンを押したそのお宅は、意外とすんなり出てきてくれたのです。
私はいつものようにすぐに断られるんだろうなと思って、心の準備をしていました。
すると奥様に「新聞屋さんですか?」と聞かれましたので「はい」と答えると、「引っ越してきたばかりなんだけど、どこに新聞を頼んだらいいのかわからなくて、、、」とおっしゃいます。
その後のことは、もう無我夢中でよく覚えてはないのですが、契約書の書き方もよく覚えてなかった私は上司に連絡し、教えてもらいながら5月より1年間のご契約を頂くことが出来ました。私はあまりのうれしさと、入社してからこの一件にたどりつくまでのさまざまな記憶がよみがえり、感情があふれ出し、涙が止まりませんでした。