レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.72

2017年下半期レジェンドストーリー特別賞T.K

対象ストーリー
2017年下半期 平成29年7月度 ASA小平東部

その日は、レジェンドグループ選抜メンバーで、あらかじめお試し読みをしていただいているお客様への訪問営業の日でした。

本店からは及川本部長、塩谷主任がそして練馬支店からは稲月支店長と自分が選ばれました。

ベストメンバーの中で緊張と身の引き締まる思いと、必ず結果を出して帰らなければならないプレッシャーをほどよく感じながら、僕は6区の地図を手に取り軒並み訪問を開始しました。

しかし、訪問を続けるも17時までドアオープンすらもままならない状況です。

仕方なく目先を変えて、お試し読みのお客様8件を訪問してみるも、なんとオール留守。
5時の定時報告で支店長に連絡を入れると、支店長もまだゼロの状態。

『絶対にこのままでは帰れない!!』

僕は、一層気持ちを新たにすると、ふと地図に目をおとしました。
その時、昼間軒並み訪問していると、地図には載っていない新築が4件並んで建っているところがあったことを思い出したのです。時間は20時前、僕は『よし、今日はもうそこにかけよう!』と覚悟を決め、その新築の一角に向かいました。

そして、はじめの1件目にさしかかったときです、家の前の方からにぎやかな声が聞こえてくるではありませんか。
よく見ると、その新築の方であると思われるご家族が3組、花火をしていたのです。僕はとっさに『大チャンス!!』と思い、手持ちの花火を近くのセブンイレブンに買いに走り、『花火まだありますよ~、一緒にやりましょう!』と今日一番の満面の笑顔でその輪の中に入っていきました。すると、みなさん笑顔で輪の中に入れてくれたのです。
僕は『よし、まず、つかみは大成功!』と思いながら花火をしていると、『ところであなたは誰なんですか?』と一人の奥様が訪ねてきました。
すると、そこにいた全員の視線が僕に向けて一気に集まります。

本日一番の勝負どころです。

僕は、朝日新聞の営業であることを告げ、そこにいた全員に向け『お願いします!!!』と今日一番の90度のお辞儀をした、その時です。

『ビリリっ!』

と、何とも言えない乾いた音があたりに響き渡りました。

そう、あまりの勢いに、僕のスーツは無残にも20センチくらい縦に裂けてしまったのです。

すると、一瞬の沈黙の後、大爆笑がおこり、3家族全員が口をそろえて『いいわ、とってあげる』と言ってくれたのでした。

3家族様のうち1家族様はすでにお読みいただいているお客さまでしたが、最後の最後に2家族様からご成約をいただくことができました。

この日は、軒並み訪問することの大切さ、また、最後の最後まであきらめないことの大切さをあらためてかみしめた、そんな1日になりました。