レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.33

2013年上半期レジェスト審議会特別賞S.S

対象ストーリー
2013年上半期 平成25年5月度 ASA東久留米駅前

その日、ご契約を頂いた外国出身の奥様の口癖は「ダイジョウブ、ダイジョウブ」でした。いつもに様に軒並み訪問をしているとあるお宅にさしかかりました。何気なくインターフォンを押したそのお宅こそが、今回のストーリーの主役となったのです。

インターフォンを押すと「ハーイ」と奥様が出てこられました。私はいつものように営業トークを開始し、朝日新聞をお勧めしたいということを告げると「ダイジョウブ20時に主人帰ってくるからダイジョウブよ」とおっしゃいます。私は何が大丈夫なのかはわかりませんが、とりあえず20時に再び伺ってみることにしました。そして、再度20時にお伺いすると、やはり先ほどの奥様が「ダイジョウブ、後15分で帰ってくるからダイジョウブよ」とおっしゃいます。わたしは、20時15分、三度そのお宅のインターフォンをおします。すると「主人帰ってきたケド今お風呂はいってマス」とおっしゃいますので。私が「ご主人に聞いて頂けましたか?」と奥様に聞くと「ダイジョウブ、ダイジョウブ」とおっしゃいます。わたしが「え・・・新聞、読んでいただけるんですか?」とお聞きすると奥様は「ダイジョウブ、ダイジョウブ」としか言いません。わたしは「朝日新聞ですけど、本当に大丈夫なんですね?」と念を押してみました。するとやはり奥様は「ダイジョウブ、ダイジョウブ」とおっしゃいます。しかし、なんとなく不安な私はさいど「ご主人がお風呂から出てきてから怒らないですよね?」とききました。奥様はやはり「ダイジョウブ、ダイジョウブ」とおっしゃいます。
そんな感じのやり取りがあり、何とかご契約をいただきました。

その後いったん退出し、ご挨拶の粗品をお持ちすると、ご主人が出てこられました。私は、一瞬なんともいえない今日一番の緊張感に包まれました。しかしご主人はとても優しい表情で「ありがとう、がんばってね」と言って下さったのです。その時、ようやくご契約を頂いた実感がわくと共に、肩の力が抜けていくのを感じました。