レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.74

2017年下半期レジェンドストーリー特別賞I.H

対象ストーリー
2017年下半期 平成29年8月度 ASA品川

ASA品川でのお話です。その日は、通常の営業とレジェンドの営業サポート部が事前に獲得したお試し読みのお客様を訪問するという日程でした。

前回、同様の日程の時に低い獲得率に甘んじていた私は『今日こそは試読を取ってくれた仲間のためにも、なんとしても結果を出さなくては』そう意気込んで仕事に臨みました。

まずは一件目のお宅のチャイムを鳴らし、『ごめんください、お試し読みいただいてありがとうございました、朝日新聞です』というと『はーい、少々お待ちください』と返答があり、扉が開きました。しかし、私の姿を見るなり『あら?』といぶかしげに首をひねると『結構です!!』とすぐさま扉を閉められてしまいました。「なにか反応がおかしいな、どうしたのだろう」と感じた私は、もう一度チャイムを鳴らしてみました。

すると『何よ!朝日はとりません!!』と即答です。
私は『あ、いえ、無理にとってい頂かなくても大丈夫です。』『なにか、以前にご迷惑などございましたか?』とお伺いしました。すると『別にないわよ』『そうでしたか、ありがとうございます』『う~ん、ただね、、』『はいっ!私でよろしければなんでもおっしゃってください』『う~ん』どうされましたか?『う~ん』
お客様は何か言いたそうですが、ためらわれているような様子です。
すると、おもむろに口を開くと『ちなみに、あの子はどうしたの?』『あの子ですか?』『あー、もしかして初めにお試し読みのキャンペーンでお伺いしたスタッフのことでしょうか?』『そうよ!』『彼女はお試し読み専門のキャンペーンスタッフなんです』『確かにそう言っていたかしらね』『はい大竹口と申します』『あらあなたご存じなのね』『ええ、弊社登録のサポートスタッフです』『じゃあ会うこともあるの?』『もちろんです。なにかご伝言などございましたでしょうか?まさか、何か失礼なことでも、、』『あなたは上司のかた?』『はい、何かございましたら申し訳ございません』お客様は『違うのよ』というと、『じゃあ彼女に伝えて、彼女が来たらとってあげるって』『え。。。。!』先ほどまで頑なにお断りいただいていたのに、予想外の展開です。
そしてお客様は『あの子とってもいいわ!私10年以上ここに住んでいて、新聞に限らずたくさんの営業の方が来たけど、ほんとに失礼な人も多い中で、彼女がナンバーワンよ!』『もう一度会いたいわ!!』
『本当ですか!ありがとうございます!』『お伝えしたらきっととても喜びますし、励みになると思います』『でも、彼女は伺うことができないんです』
『そうなの、どうしてよ』とお客様がおっしゃいましたので、私はその理由を丁寧に説明したのです。

するとお客様は、新聞をとるかどうかは別として『まだ途中だけど実は手紙を書いていたのよ』とおっしゃいましたので、『でしたら、お手紙を書き終わるころに、またお伺いいたします』と申し上げ17時に再度お伺いするお約束をさせていただきました。

そして、17時になり再びそのお宅に訪問しました。
『こんばんは、先ほどお伺いいたしました朝日新聞です』
『はーい』『本当に来てくれたのね!ありがとう。じゃあこれ、彼女への手紙。あとこのコーヒーおいしいから渡してあげて』『ありがとうございます。彼女きっととても喜びます。』『先ほど彼女にも奥様のお話しをお伝えしましたら、飛び上がるくらいに喜んでいました!奥様にくれぐれもよろしくと申しておりおました、ありがとうございます』『そう、よかったわ』『あと、これは、あなたに』『わ、私にも』なんと奥様は私にもお手紙とコーヒーをくださいました。
私が恐縮していると、奥様は『あなたもとても丁寧で感じがいいわよ、本当にいいチームね』と言ってくださいました。私は『ありがとうございます』とただただ恐縮しきりです。

そして、ひといきついておもむろに奥様は『で、新聞よね。。。』と口を開くと、『ごめんなさい、実はあまり乗り気じゃないのよね』『今までどうしてもいやな経験が多くて、不信感がねぇ』とおっしゃいました。私が『そうですよね、よろしければせっかくのご縁ですので、私でよろしければなんでもおっしゃってください!』というと、奥様は『そう?じゃあ少し聞きたいんだけど。。』と言いながらもなんと奥様の質問は、1時間にも及びました。
私は頭をフル回転させ、全身で奥様の質問にお答えいたしました。
ひととおりのご質問にお答えし、一瞬の静寂のあと、奥様はゆっくりと口を開き『わかったわ、あなた、誠実な方ね、あなたのおかげで長年の疑念が晴れたわ』『いいわ、とりましょう!』『明日から入れてちょうだい。半年でいい?』とおっしゃってくださったのです。私は『ありがとうございます』『大竹口もとても喜びます』とお礼を述べ、そのお宅を後にすると、すぐに携帯を取り出し、サポートスタッフのみんなに連絡をし、無事にご契約をいただけたことを伝えると、とても喜んでくれました。

私は、とてもいい仕事をすることができたなぁと思うとともに、フルコミションの営業で個人主義に走りがちな仕事だけど、どんな仕事も例外なく誰かの想い一つ一つがあってはじめて形になっていくんだということ、一人でもできるかもしれないことでも、みんなで力を合わせれば、もっと簡単に、より早くいい成果にたどり着くことができるということを改めて感じることができました。

サポートスタッフの皆様、ありがとうございました。