ASA都立家政での話です。
いつものように軒並み訪問していると、メゾネットタイプのような建物に差し掛かりました。子供の自転車や小学校で使う植木鉢も置いてあり、ちょうど建物のドアが開いていましたので、「こんにちはー」と声をかけてみました。
すると若い奥様が、お忙しかったのか、少し怪訝そうな表情ででてこられました。私がご挨拶をし、話を始めようとする前に、私のネームプレートを見て「新聞屋でしょ!読まないからいらない!」と強く一言。
私が「新聞をお取りになったことはございますか?」と聞くと「一度も取ったことはないし、必要ないのでこれからもとらない」とさらに冷たく一言。私は奥様の冷たいまなざしを何とか笑顔でやり過ごしながら「お子様が大きくなったときの参考にしていただければ」と、学習指導要領の話と、土地柄近くに大泉や富士中学校といった、中高一貫の公立中学校があるので、万が一お子様が受験することがあった場合は、新聞は必須であると言うことをお伝えしました。そして「もし、必要になったらでいいですので声をかけてください」と言い、お辞儀をし、立ち去ろうとしたそのときです。今までほとんど話すことのなかった奥様が一言、「中高一貫は倍率が高いからねえ」とおっしゃいました。私は、その言葉にはっとして、「もしかして将来受験をお考えですか?」とお聞きしてみると「実は上にもう一人小学5年の子がいて、受からないと思うけど本人は富士中学を受けてみたいと思っているんですよ。」とおっしゃいました。私はそれなら絶対に新聞はあったほうがいいという事を、もう一度はじめから詳しく説明していると、ちょうど小学5年のお子様がご帰宅。それからは子供さんも交えてお話しをしていると「塾の先生からも新聞は読んだほうがいいって聞いた」と言うお子さんの話もあり、ご契約をいただく事が出来たのです。
はじめは「新聞は要らない」と怪訝そうな表情だった奥様が、最後には「ありがとうございました、一緒に読んでみます。」と、とても優しい笑顔になっていました。もし私が、はじめの段階で「どうせ取らない人だ」などと勝手に決め付けたり、あきらめてお客様のニーズに触れることが出来なかったとしたら、また違った結末になっていたのではないかと思います。これからも、一人一人のお客様ときちんと向き合い、お客様との時間を大切にしていきたいと思います。
STORY.40
2013年下半期レジェンドストーリー銅賞T.O
対象ストーリー
2013年下半期
2013年下半期