レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.99

2021年上半期レジェンドストーリー銅賞Y・K

対象ストーリー
2021年度上半期

その日は朝日新聞霞が関店に入店していました。
なぜかその日はとても気合が入っており、入店したら即担当する区域へ、今日はいつもと違うぞと挑んだ結果空回りし、結果その日は1件のご契約で終了。。。しかしその1件は私にとって忘れられないご契約となりました。
出会ったのは40代ぐらいのご主人です。「新聞はいらない!新聞はとらない!」とすぐに断られます。しかしそれよりもご主人の姿を見てビックリしました。片足がないのです。サッカーのエリートで浦和レッズのジュニアユースで将来期待された選手だったのですが膝の骨肉腫で切断されたとのことでした。私は言葉を失いました。しかしご主人はすごく素敵な笑顔でこうおっしゃいました「新聞が嫌いなわけじゃないんですよ」私の頭の中は?でいっぱいです。続けてご主人はこうおっしゃいます。「実はまだ引きずっていて、スポーツ面を見るのが嫌なんです」私はそれを聞いてご主人以上の笑顔でこう言いました「ご主人様!命があるだけ良かったですね!」「ではパラリンピックだけ応援してください!」と、、、「あれ?まずいこといっちゃったかな、、、」少しの沈黙の後ご主人が口を開きました。「そうですね!ありがとう!」続けてこう言います「今まではれ物に触るような事しか周りの人は言ってくれなかったのですが本気で言ってくれましたね!ありがとう!」そしてサービスもいらないからということでオリンピック、パラリンピックの時期に6か月のご契約を頂けたのでした。
御契約を頂いた後私はどうしてそんなにも感謝していただけるのかと聞くとご主人はこう答えます「はい、皆知らない人たちは僕の足を見て同情的な言葉ばかりかけてきたんですが安中さん、、、安中さんだけは本気で話をしてくれました。」それを聞いて私は「命があってよかったですね、それでなくなる人もたくさんいるのに。実は私も以前に心筋梗塞で死ぬところでした、お互い生かされた人生、一生懸命生きていけたらいいですね!」そう答えました。最後にご主人から「これからは前向きに生きていきます!ありがとう!」またしても感謝のお言葉をいただきお宅を後にしました。
この日の成績は1件という結果でしたが数字や言葉で言い表せない自分にとってとても心に残った1件となりました。
成績にこだわることも大事ですが、この仕事でしか味わえない感動、この仕事でしか出会うことのできない繋がりも含め私はやりがいだと感じます。