レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.108

2022年上半期レジェンドストーリー特別賞S・S

対象ストーリー
2022年上半期 令和4年6月度 ASA小平北

朝日新聞小平北店に入店した時のお話です。

その日は、高校野球をされているお子様がいらっしゃるお宅を訪問するという特別な日でした。

朝日新聞は夏の高校野球選手権大会を主催しており東京都内の高校球児が載っている甲子園ブックという本を年に1回発行しています。

その本はお客様が注文するのですが、注文があったお宅には私たちが届け、お会いできた方に朝日新聞も一緒に勧めているのです。

お店に入店し、甲子園ブックをカバンに入れ、注文があったお宅すべてにチェックを入れて出発。

しかし訪問しても留守や立て続けに断られ全く成果はありません。今のところ本当に届けるだけの仕事になっています。

天気は快晴で真夏日と言っていいぐらいの猛暑でした。

しかしまだ届けるお宅は残っているので足を止めるわけにはいきません。

しばらく行くと次の家に到着、まずは汗を拭き、インターフォンを押す前に甲子園ブックの準備と高校生のお子様がいらっしゃるので大学受験用の資料も用意します。

カバンを開けて中から資料を取り出していると後ろの方から声がしました「あら、こんにちは」

「えっ?誰だろう?」私はそう思いながら後ろを振り返るとそこに1人の女性が立っていました。この家の奥様だということは察したのですがそれ以外は全くわかりません。

そして奥様はこう言います「今年もあなたが来てくれたのね、高校野球で朝日さんでしょ」

なるほど!その言葉でさすがに理解できました。「去年自分がお話したのだろう」と、、、しかし正直言うと覚えていません。

私は「あ、はい」というと奥様は「ちょっと待ってね、主人呼んでくるから」

と家の中へ入っていきました。

「この感じだときっとご主人とたくさん話したんだろう、ご主人の顔をみたら多分思い出す。」そう思いながら待っているとドアが開き中からご主人が出てきました、そして私の顔を見るなりこうおっしゃいます「おーまたきたか!」

1年ぶりに再開してとても喜んでいただいてます。そんなご主人をみて私は確信しました。やっぱり思い出せないのです。

しかし営業マンとして覚えていないということを悟られるわけにはいかないので何とか話をあわせます。

何とか悟られずお話を終えることができ、よっぽど去年の私を気に入っていただけていたのかすんなりと6か月の御契約を頂くことができました。

 

去年の自分ありがとう、そう感謝した1日でした。