レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.110

2022年上半期レジェンドストーリー銀賞T・T

対象ストーリー
2022年上半期 令和4年2月度 ASA京王多摩境

ASA京王多摩境店に入店させていただいた時のお話です。

ここ最近はずっと雪が降っていて積もりはしないもののかなり寒い日が続いていました。しかしこの日はいつにもまして晴天、天気のおかげで気分もあがりとても気合が入ったスタートでした。

いつものように軒並み訪問を開始して3時間ほど経ちました。契約こそ頂けていないものの気分はまだまだ乗っていてあるお宅へとたどり着きました。

一軒家なのですが1階は酒屋を経営されているようです。

私は元気よくノックして「こんにちは!朝日新聞です!」と声をかけると横開きのドアがガラガラと開きます。

そして奥から出てきた方の雰囲気に私は圧倒されました。

その姿は金の指輪に、金のネックレス、ものすごく大きなピアス、全身真っ赤なドレスに身を包んだまるで漫画に出てきそうなマダムが出てこられたのです。

私はひときわ際立つ奥様のオーラに圧倒され言葉を発することができず、立ちすくんでしまいました。

すると奥様からひと言「何しに来たのよ」少しムッとされているご様子。

はっと気が付いた私はとっさに一言「こんな上品なオーラのある奥様に出会ったのは初めてです」つい本音がポロリ。

続けて私はこういいます「こんなに赤が似合う奥様は初めてですよ!」

すると先程までムッとしていた奥様の表情は一転してうれしそうな笑顔に変わります。

そして奥から服を取り出し私に見せながらこうおっしゃいます「私は赤が好きなのよ」

どうやら私がとっさに発した一言は奥様のツボにはまったご様子。

さらに奥様は横開きのドアを全開にして部屋のインテリアも見せてくださいます。そこには赤いものだらけ、よっぽど赤が好きだったようです。

目の前にいる奥様は先程とはまるで別人のような表情と雰囲気で私に話しかけてくださり、すっかりご機嫌です。

その時お店の方から別の女性の声が聞こえてきました。「すみませーん!」

どうやらお客さんが来られたようです。

奥様は私に「お店の方に回って」とおっしゃいます。

私は言われた通りお店の方へ回るとお客さんは常連さんだったようで奥様との世間話が始まっていました。

内心せっかく「話が盛り上がってきたのに、、、」と思ったのですが向こうも商売をされているので仕方ありません。

お二人の話が終わるのを横で待つことにしました。

少し時間が経過してじっと待っている私、それに気が付いたお客さんがこっちをみて話しかけてきました。「どなたさんなの?」

私はここに来た経緯を伝えました。

するとお客さんがこういいます「私読売新聞取っているよ」「最近サービスも悪くなってきたから辞めようと思っていたのよ」

なんという偶然でしょうか、私はすかさず「ちょうどよかった!」「宜しくお願いします!」そういうとお客さんは「読売が終わった後ならいいよ」と言ってくれたのです。

それを見た店主の奥様は「よかったわね」と言ってくださいます。

1件の御契約を頂いた私ですが、元々は店主の奥様に御契約を頂けないかと思って訪問しました。

そこでダメもとではありますが奥様にもお願いをしてみます。

するとそれを見ていたお客様からも店主の奥様に「とってやりなさいよー」そう背中を押していただきさらにもう1件、御契約を頂くことができました。

しょうがないわねーといった感じで契約書を書いて頂いた奥様が私に向かってこう言います「あんたみたいに誠実な人ははじめてよ」

それを聞いて私も「こんなにも上品でオーラのある奥様は初めてです。」

そしてお二人からは「これからも頑張りなさい」と心のこもった激励を頂き来ました。

 

いつもであれば始めに奥様が出てこられたときに圧倒され、ひるんで何もできなかったかもしれません。頑張ってやり過ごしたとしてもお客様が来られた時点でダメだと思って諦めていたかもしれません。

しかしその日は気持ちが勝り、持ちこたえたことによって2件ものご契約を頂くことができました。

御契約を頂いたお二人に感謝と諦めなければチャンスが来るということを改めて感じた1日となりました。