レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.112

2022年下半期レジェンドストーリー銅賞

対象ストーリー
2022年下半期 令和4年7月度 ASA田無

ASA田無に入店した時のお話です。

その日は猛暑日で気温は38度を記録。時間は午後1時、その日一番の暑い時間帯でした。

汗がダラダラと止まりません。しかし暑さに負けるわけにはいかず軒並み訪問を続けます。

今月はどうしても1STステージの研修を抜けると心に決めているからです。

レジェンドには入社してからある程度成果を出せるようになるまで朝早くに出勤し、研修を受ける制度があります。

1STステージ、2NDステージと段階があり、入社して2か月と少しの私はまだ1STステージにいました。今月15件のご契約を頂くことができれば1STステージのテストを受けることができ、2NDステージへと進むことができます。

そのため、暑さぐらいでバテているわけにはいかないのです。

心の中で「この暑さは自分のやる気の表れだ」そう言い聞かせ訪問を続けます。

地図を見るとちょうど進行方向に10件ほど並んでいる住宅街があり、とりあえずそこを目指しながら軒並み訪問するのですが特に何も起こらず住宅街に到着。

この10件が終わると場所を折り返し、別の一角に行く予定です。

ここでご契約を頂いて移動するのと何もなく移動するのとでは気の持ちようがかなり違ってきます。

よし!と気合を入れて1件、2件とインターホンを押していきます。

しかし案の定留守だったりインターホンで断られたり、、、結局最後の10件目までこれと言って何も起こらず終わってしまいました。

「ダメだったか、、、」がっくり来たのですがまだまだ時間はあるので落ち込んでいるわけにはいきません。次の一角に向かうために地図を開き場所を確認していた時です。

「朝日さん!」

女性の声がしました。振り返ると先程インターホンで断られたお宅の奥様がこっちを見て私に「いらっしゃい」と手招きをしています。

全くと言ってお話もしていなかったので訳も分からず奥様のところへ向かいます。

私は「はい!」と言いながら奥様のところへ小走りで向かい、声の届くところまでたどり着くと奥様は笑顔でこうおっしゃいました「さっきは邪険にして悪かったね、窓からあなたの姿を見ているとかわいそうに思っちゃって、、、ちょうど今月で読売さん終わるところなの、来月からとってあげるからもう帰りな」そういって缶ジュースを私に渡してきたのです。

「ありがとうございます!」

あまりにも予想していなかった出来事で衝撃的でしたが、それ以上に嬉しさの方が勝っていました。

正直奥様が私の何を見てご契約をしてくださる気持ちになったのかはわからないです。

ただ研修をクリアしたいという気持ちや、暑さに負けないようにと自分に言い聞かせたり、何とかこの10件でご契約を頂こうという思いが重なっていたのは確かです。

もしかするとそこに何かを感じ取ってくださったのかもしれません。

そんな優しい奥様には感謝しかありません。

これからもずっとこの気持ちを忘れずに頑張っていこうと思います。