レジェンドストーリー

- お客様と作る感動の物語 -

STORY.123

対象ストーリー
2024年度上半期 令和6年6月度 ASA白岡

この日はASA白岡に入店しました。

初めて入るお店でメンバーは僕一人。絶対に0だけはダメだと心に決めて入店しました。

区域地図を持ち出発してすぐに訪問開始。

ASA白岡は埼玉でも大宮よりさらに北に行ったところであまり営業は来ていないような気がします。

話は聞いてくれる人は多いですが他紙の固定のお客様が多く全く朝日新聞に変えてくれる気配はありません。

一軒一軒時間をかけていたので気が付くともう17時を回っていました。

今日は自分一人しかいない、0で終わってしまうと販売店に対しても申し訳ありません。

何とかしようとひたすら訪問していると毎日新聞を現在購読しているというおばあさんに出会いました。

今読んでいる毎日新聞は今年の夏に更新らしいのですが近年物価が上がっているのもあり、そのタイミングで新聞自体をやめようと考えているそうです。

一度だけ朝日新聞にチャンスをくださいとお願いしますが意志は固いようで全く揺らぐ気配はありません。

一旦落ち着いておばあさんのお話を聞くことにしました。話を聞いていると年金生活で生活が大変だという話、一人暮らしで身体も悪くなってきていて庭の草むしりもままならない。最近は自治体も草むしりをやってくれないと愚痴をこぼしていました。

そんなおばあさんを見ていると不憫に思えてきて僕はとっさにこう言っていました「お金のことは力になれませんが草むしりならできます」そういって早速草むしりをしました。

15分ぐらい経過したころです。お話をしながらひたすら草むしりをしているとおばあさんが突然聞こえるようにため息をつきました。

僕は一瞬ドキッとして何かしたかなと不安になっていると次の瞬間おばあさんはこう言ってくれたのです。「あなたを1回だけ応援してあげる。もし私が来年まで生きていたら」

突然だったのでびっくりしましたが嬉しくてとっさにありがとうございますと立ち上がってお礼をしました。

その後草むしりを終わらせた僕は再度お礼を言い契約書を書いていただきその場をあとにしました。

おばあさんは最後までやさしい笑顔で僕のことを見送ってくださいました。

その日は結局1件のご契約しかいただくことはできませんでした。

ですが絶対に0では帰らないという最低限自分の責務は果たすことが出来ました。やさしいおばあさんのおかげです。

いつも先輩たちに言われていることですが営業はお客様との人間関係、相手に対する思いやりの気持ちがどれだけ大切かということを改めて認識させられた1日でした。